Yチェア ペーパーコード張替え実演会
2019.02.05
先日開催されたイベント「北欧デザイン家具と日本の暮らし展」。
その中の特別イベントとして、デンマーク家具メーカー、カールハンセン&サン社から、Yチェアを製作している職人さんをお呼びしてCH24(Yチェア)のペーパーコード張替実演会を開催いたしました。
□CH24 / WISHBONE CHAIR / Yチェア
「Yチェア」「ウィッシュボーンチェア」の愛称で親しまれ、世界中で愛される北欧モダンの名作。
手作業で1本1本編まれているペーパーコードの座面は、長年に渡り使用できる優れた耐久性を持っています。
ペーパーコードとは、名前の通り「紙」でできた素材。
水をはじく樹脂加工がされた「紙」を「3本」撚って作られています。
撚った紙は大変強度があり、ちょっとやそっとでは破れません。
ペーパーコードを張る職人は、現在公式では日本に2人しかいないのだそう。
その中の1人、職人歴25年の職人さんの実演会は、なかなか見ることの出来ない貴重な機会でした!
職人さんが椅子の周りを回りながらペーパーコードを縦~横に編んでいきます。
すべて手作業で1本ずつ張り、四隅からできあがっていきます。
作業をスタートしたら、1脚およそ1時間~1時間半ほどで一気に編み上げるのだそう。
作業中にたとえ電話がかかってきても、郵便物が届いても、その場所を離れません!とお話しされていました。
一度作業を中断してしまうと、引っ張りの度合いが変わってしまうため、同じ力で最後まで集中して仕上げるよう徹底されています。
1脚に使用するペーパーコードは、なんと120m!!
長いペーパーコードを巧みに編み込んでいく職人さんの姿に魅了されます。
職人さんでも凄く力のいる作業なため、1日に編める脚数も限られているそうです。
最後の一巻きの有無によって、今後の座面の持ちや座り心地が変わってしまうため、 最後の最後まで気の抜けない作業です!
Yチェア、完成です!
完成直後の座面は、ピンと強く張られた状態で少し固め。
今だけの貴重な座り心地を体験することができました。
カールハンセン&サン社のクラフトマンシップや、Yチェアのこだわりをお話しいただき、ペーパーコードを美しく編む技術の難しさや大変さを実感。
そして改めて、Yチェアは、頑丈さや座り心地の両面を深く考えてデザインされた素晴らしい椅子なのだと感じました。
すでにお持ちの方は誇らしく、お持ちでない方は欲しくなってしまう。そんな実演会になったのではないかと思います。
たくさんのお客様にお越しいただき、誠にありがとうございました。
ご覧いただけなかった方や、メンテナンスや張替えのことでご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
滋賀のインテリアショップ SEIKO Vee-Vas(セイコーヴィーバス)
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